インドネシアのデザイン事情 |
![]() |
2001年9月から11月までの3か月間、インドネシア商業工業省計画局でデザイン振興のお手伝いを してきました。インドネシアへのデザイン振興支援は、1994年(財)国際デザイン交流協会のデザイン実情調査によって 始まり、1996年にはデザインセンター(Pusat Desain Nasional)が設置されました。今回の派遣目的は、 第1回インドネシアグッドデザイン選定事業など各種デザイン振興事業の計画立案や、インターネットコネクションの構築、 各種プロモーションツール制作のための技術移転でした。 |
![]() |
PDNは当初、中小企業協同組合省(当時)のもとで 発足し、デザインの認知、啓蒙活動を始めましたが、おりからの通貨危機の影響で活動がストップ。その後2001年5月に 商業工業省に移管されて活動を再開。セミナーやワークショップの開催によるデザインの認知、普及活動に力をいれ、初年度の イベントとして、今回の第1回グッドデザイン賞を国内最大の見本市リソースインドネシアに合わせて開催しました。 左は日本のGマークにあたるインドネシアグッドデザインマーク。ロゴマークなどの精緻化やスタンダードも整備しました。 Pusat Desain Nasional |
![]() |
審査会風景(2001年10月22日) インドネシア初のグッドデザイン賞は、3つのデザイン協会や商工会議所、バイヤー、デザイナーなど10人の審査員が、 74点の商品から形や機能、快適さ、安全性、文化性などを基準に選考しました。 |
![]() |
リソースインドネシアのPDN特設ブース
(2001年10月24〜28日) 中央はハンディクラフト部門金賞の竹製丸型コンテナ(Hasta Kreasi Estetika社)を手にとって ご覧になるリニ・スワンディ商業工業相。右端はグスマルディ・ブスタミ輸出振興庁長官。 |
![]() |
PDN特設ブース全景
デザインセンターのスタッフ。 |
![]() |
メガワティ大統領のメッセージも寄せられた、第1回インドネシア グッドデザインセレクション選定集 |
![]() |
左は、家具部門とハンディクラフト部門の入賞作品。右は両部門の入選作品。 |
ジャカルタ周辺のおすすめレストラン |
![]() |
Pondok Daun
ジャカルタ近郊プンチャック峠を越えたチボダスにあるレストラン。パングランゴ山、グデ山を間近に見ながら独立した コテージで食事や休憩ができる。ナシゴレンが秀逸。 |
![]() |
Mangkok Putih
ジャカルタ市内南部にあるヌードルバー。ガラス窓の外を流れる水が涼しげで、インテリアショップやブティックも 併設されている。ダックヌードルがおすすめ。 |
![]() |
Cafe Batavia
ジャカルタ市内北部コタ駅近く、19世紀前半の歴史的建造物を利用したおしゃれなカフェ。各種インドネシア料理、 西洋料理が中心。カエルの足のフライがおすすめ。 |
ジャカルタ周辺のおすすめマイナースポット |
![]() |
生物学研究センター動物館
ボゴール近郊にあるインドネシア科学技術院の施設。200万個の膨大な標本を有するが公開は年1回だけ。 左は珍しいトリバネアゲハ。シーラカンスの標本もある。 |
![]() |
ボゴール植物園
16000点を超える植物が群生する大植物園。世界最大の花ラフレシアや、種子がハングライダーの様に飛ぶ アルソミトラ・マクロカルパもある。左は「王様の木」。 |
![]() |
パサール・イカン
スンダ・クラパ港近くの庶民的な魚市場。好きな魚貝類を買って、浜茶屋のようなお店で、燃やして香辛料を塗りたくるだけの 豪快な料理をしてもらって食べる。 |
ジャカルタのおすすめ博物館 |
![]() |
軍事博物館
B25ミッチェルやP51マスタングなどの軍用機や戦車、装甲車をはじめ、独立戦争時代の様々なコレクションが圧巻。保存状態も良い。スカルノ元大統領の第3夫人だったデヴィ夫人の邸宅跡を利用した施設。 |
||
|
ジャカルタ歴史博物館
18世紀はじめのバタヴィア市庁舎を利用した博物館。2階にあるオランダ植民地時代の家具、調度品がみごと。写真は細かな彫刻が施されたベビーベッド。向いはカフェ・バタヴィア。ワヤン博物館、美術・陶磁器博物館へも徒歩2分。 |
||
![]() |
碑文博物館
珍しいオープンエアの博物館。ボロブドゥール遺跡群を発掘調査したラッフルズの妻やイギリス、オランダ、インドネシアなどの多くの名士が眠っている。オランダ植民地時代の歴史がしのばれる。 |
食品なんでもランキング |
![]() |
インスタント麺部門
「Indo Mie」と「Super Mi」が二大ブランド。それぞれいろいろな味付けのものがあるが、INDOFOOD社の「Indo MIe/ RASA BASO SAPI」がおすすめ。 |
![]() |
カップ麺部門
「POP MIE」「SUPER CUP」など多くのブランドと、いろいろな味付けのものがあるが、NISSIN MAS社の 「CUP NOODLE/BEEF FRAVOUR」がおすすめ。 |
![]() |
スナック菓子部門
ポテトチップスなど日本と大差ないが、エビせんのような食感でスパイシーな味付けの「FINNA」ブランドの「FRIED KROEPOEK BUMBU」は特徴があっておすすめ。 |
![]() |
缶詰部門
「GaGa」「Vinisi」「PRONAS」などのブランドが有名。それぞれチキン、ツナ、ビーフなどの辛いナシゴレンの具がある。 Vinisiのシーフードナシゴレンがおすすめ。 |
![]() |
ジュース部門
「JUNGLE JUICE」「Calamansi」「BERRI」など多くのブランドがあり、各種の咽が痛くなるような濃いジュースがあるが、 BERRIのMANGO JUICE がおすすめ。 |
![]() |
ビール部門
「BINGTANG」「ANKER」「Bali Hai」が三大ブランド。Bali Haiが一番シャープ。毎日飲むならBINTANG。 良く冷えた缶ビールのANKERも良い。スタウト系ではANKER STOUTやBali Hai社のPANTHERもあるがインドネシア版 GUINNESSがおすすめ。 |
インドネシア チレボンのデザイン事情 |
2003年2月〜3月の間、インドネシアのラタン家具産業振興のため、商業工業省計画局およびチレボン県商業工業局で活動をしてきました。チレボンはジャカルタから東へ列車で約3時間、車で約5時間のところに位置します。 インドネシアでは世界の85%のラタン原材料を産出し、その多くがチレボンでラタン家具に加工されます。チレボンには大小約930の企業があり、年間約18000コンテナを世界中に輸出しています。あまり知られていませんが、世界最大のラタン家具産地です。もともとチレボンはカリマンタン島やスラウェシ島で伐採されたラタン原材料を輸出する中継地として栄え、しだいにその材料を家具などに加工するようになりました。「ラタン・ビレッジ」と言われるティガルワンギ地区には数多くのホームインダストリーが集まり、地域全体がラタン産業を支えています。 |
![]() |
しかし、昨今は中国やフィリピンなどの低コストのラタン家具や、良い原材料の確保に悩まされています。また、良い原材料や完成した家具はすべてコンテナに詰められて移動するので、地元の人達でさえチレボンが世界一のラタン家具の産地であることを知りません。今後、他の産地と競争していくためには商品開発力やデザイン開発力を高め、地域全体が結束してラタン産業を発展させていく必要があります。そこでチレボンのラタン家具産業をになう中小企業を総合的に支援するための「産地デザイン開発機構」の設立をサポートすることになったのです。 3月7日〜11日にジャカルタで開催された「ファニクラフトショー」には、12社の企業やデザイナーがまとまり、産地初の共同事業としてチレボンコーナーを出展し、産地PRのためのリーフレットも制作しました。バイヤーの反響も良く、新たなビジネスチャンスも生まれ、次の活動に向けて大きな活力を得ることができ、現在、組織を固めながら次回の共同出展、デザインやモノづくりワークショップ、各種セミナーの開催などを計画中です。 |
![]() |
チレボンのいい仕事 |
ラタン家具 ティガルワンギ地区は市街地から車で15分。頼めばラタン家具の製作現場を見せてくれる工場やショールームを持っている所もあります。道ばたのホームインダストリーは適当に覗けますが、店頭で買うよりも見本市などで比較検討するのが良いでしょう。 |
![]() |
バティック トゥルスミ地区は市街地から車で15分。多くの店が集まっていて工房も見学できます。チレボンの代表的な模様は雲、波、岩などを抽象表現したものですが、色々なタイプのものがあります。明るい所で商品を見て、値段は粘り強く交渉すると良いでしょう。 |
![]() |
チレボンで活躍する日本人 |
山川譲さん ラタン家具デザインの第一人者で、優雅で繊細なデザインがとても魅力的。その最新作は2002年度のインドネシアグッドデザインセレクションのグランプリや日本のGマーク賞にも輝いています。デザイン事務所兼ショールームはチレボン駅から徒歩5分。 Yamakawa Rattan Industry Co.,Ltd.Jl.Siliwangi 69 (Bentani Hotel) TEL:0231-232233 FAx:0231-235929 http://www.yamakawa-rattan.co.jp/ |
![]() |
賀集由美子さん バンドゥン工科大学修士過程で学ばれた後、トゥルスミ地区ナンバー1の描き手カトゥラ氏に師事され、現在ご自分の工房を主宰されています。日本人独特の繊細な感覚をいかした魅力ある商品が多く、オーダーメイドの着物生地なども制作されています。 STUDIO PACEJl.Dr.Sudarsono Gg.Biduri No.240 TEL&FAX:0231-238877 |
![]() |
チレボンの郷土料理 |
スラビ(Serabi)
米粉にココナッツミルクを混ぜて型に入れて焼いたもの。道ばたで焼きながら売っている。あんこの入っていない饅頭のような食感で、熱いうちに食べるとココナッツの香りがとても良い。黒砂糖を混ぜたものもある。3個で1000ルピアくらい。 ナシ・ジャンブラン(Nasi Jamblang)チークウッドの大きな葉っぱに米を包んで蒸したもの。ジャンブランはチレボン県中央部の小さな町の名前。単独で食べるのではなく、葉っぱの上に好きな料理をオプションでのせて食べる。ジャンブランとおかず一品で2000ルピアくらいから。 |
![]() |
チレボンの街 |
クスプハン王宮(Kraton Kesepuhan)
市街にはカノマン王宮、カチレボナン王宮とあわせて3か所の王宮があるが、ここが一番大きくて整備されている。16世紀の建立で、外壁の随所には中国やオランダの陶磁器がはめ込まれている。博物館には当時の王の乗り物なども展示されている。 |
![]() |
チレマイ山(Gn.Ciremai)
街の背後にそびえる富士山のような形のチレマイ山(3078m)が美しい。市街には市場や、ラタン、木材などを積みおろしするタンジュン・ウマス港などがある。チレボンはエビの産地でもあるが、すべて輸出されるようで市場ではエビを見かけない。 |
![]() |
チレボン近郊の温泉 |
グヌン・グチ(Gn.Guci)
市街地から車で2時間。ティガル県のグチ山麓の天然温泉。大きな滝や滝つぼ、川そのものが温泉。38度前後のお湯が大量に湧出し、透明で無味無臭。湯気と霧に包まれた景色を見ながらのんびり入れる。水着、ゴム草履、お弁当持参がおすすめ。無料。 |
![]() |
サンカンヌリップ(Sangkanhurip)
市街地から車で1時間。クニンガン県のチレマイ山麓の温泉地。下記ホテルのスパは宿泊客以外もOKで、1時間95000ルピアから。アロマテラピーや美白コースなどいろいろなコースがある。山麓を散歩してからの一風呂も良い。水着必携。 GRAGE SANGKAN HOTEL SPAJl.Raya Sangkanhurip No.1,Kab Kuningan TEL:0232-614543 |
![]() |
Top | 業務内容 | プロフィール | 主な企画・デザイン | 新刊本 | JAPAN DESIGNERS 九谷焼・山中塗腕時計 | 工芸ナビ & 食材ナビ | CANBUS | INDONESIA | UZBEKISTAN | PIKEなMINICAR | 水彩画 | MAIL |
KOBATA DESIGN STUDIO